本記事ではオンプレミス版Oracle Database 18cの「データベース」と「リスナー」を作成する手順を紹介します。
なお今回作成するデータベースは「スタンドアローン」の「Non-CDB」構成になります。
まだデータベースをインストールしていない人は、
以下の記事を参考に事前にインストールしましょう。
![](https://libproc.com/wp-content/uploads/2018/07/oracle_top-1-300x300-1532570608.jpg)
リスナーの作成
「netca」コマンドでOracle Net Configuration Assistantを起動してリスナーを作成します。
netca 「リスナー構成」を選択します。
![Oracle](https://shimi-dai.com/wp-content/uploads/2018/07/53f5706baff0811ec46c1bbd7ca8b3a1.jpg)
「追加」を選択します。
![Oracle](https://shimi-dai.com/wp-content/uploads/2018/07/0d6021b1f1cc314174c2a85b84061623.jpg)
「リスナー名」に「LISTENER」と入力します。
既に「LISENER」が存在する場合は別の名前をつけましょう。
![Oracle](https://shimi-dai.com/wp-content/uploads/2018/07/78aa250043bc2889cf91a6ae492675a6.jpg)
「選択済プロトコル」に「TCP」を選択します。
![Oracle](https://shimi-dai.com/wp-content/uploads/2018/07/6eb00c0f48f2e7babc6d9235be2fe628.jpg)
「標準ポート番号の1521を使用」を選択します。
![Oracle](https://shimi-dai.com/wp-content/uploads/2018/07/d2bb598835c54ffe5fd6dd424401e2f2.jpg)
ここでポート番号1521を既に使用している場合、
「別のポート番号を使用」を選択して、任意のポート番号を選択します。
「いいえ」を選択します。
![追加のリスナーは作成しない](https://shimi-dai.com/wp-content/uploads/2018/07/0040f0007f8446cb004c68a176d82c32.jpg)
「リスナーの構成が完了しました。」が出力されたら、リスナーの作成は正常完了しました。
![リスナーの構成が完了した画面](https://shimi-dai.com/wp-content/uploads/2018/07/cf6347555a70ebd37dfb28da73b3275f.jpg)
データベースの作成
ここからはデータベースをDBCA(Database Configuration Assistant)で作成していきます。
今回は「スタンドアローン」の「non-CDB構成」で作成します。
dbca 「データベースの作成」を選択します。
![DBCAでデータベースの作成](https://shimi-dai.com/wp-content/uploads/2018/07/29034efc39c2ce71b2e913db60ae95f0.jpg)
「拡張構成」を選択します。
![DBCAで拡張構成を選択](https://shimi-dai.com/wp-content/uploads/2018/07/3c20ba9c4c5ffd7ce76a4c1411920d1b.jpg)
「データベース・タイプ」を「Oracle単一インスタンス・データベース」を選択します。
「カスタム・データベース」を選択します。
![DBCAで単一インスタンス、カスタム・データベースを選択](https://shimi-dai.com/wp-content/uploads/2018/07/5283d4035e358cf9e80cf2238660e349-1.jpg)
「グローバル・データベース名」に「orcl18c」、「SID」に「orcl18c」を入力します。
「コンテナ・データベースとして作成」のチェックを外します。
![データベースのSIDを設定。コンテナ・データベースとして作成しない](https://shimi-dai.com/wp-content/uploads/2018/07/30975d622c43ce20334a7b4640b97dda.jpg)
「データベース記憶属性に次を使用」を選択します。
「データベース・ファイルの記憶域タイプ」を「ファイルシステム」、
「データベース・ファイルの位置」を任意の場所に設定します。
![DBCAで記憶域属性に指定。ファイルシステムで設定する](https://shimi-dai.com/wp-content/uploads/2018/07/cadc81dcae5c2df13747a4206d333a45-1.jpg)
「高速リカバリ領域の指定」と「アーカイブ有効化」のチェックを外します。
※ただし構成によっては必要なので注意が必要がです。
![高速リカバリ領域とアーカイブ有効化を無効化する](https://shimi-dai.com/wp-content/uploads/2018/07/07cdea043bbe86f17c2d3e2e9a61f392.jpg)
先ほど作成した「LISTENER」を選択します。
![データベースで使用するリスナーを指定。先ほど作成したLISTENERを指定](https://shimi-dai.com/wp-content/uploads/2018/07/088bcd461cd2727ebe5db4afe1a9b0bb.jpg)
すべてのコンポーネントのチェックをはずします。
![データベース・オプションをすべて無効化](https://shimi-dai.com/wp-content/uploads/2018/07/e6c3694648e9203a19b3eaceb7b4de8d.jpg)
「自動共有メモリ―管理を使用」で任意のSGAとPGAを設定します。
※ メモリーの管理方法は各環境に合わせて設定します。
![自動共有メモリー管理を使用する。SGA_TAGETを使用。](https://shimi-dai.com/wp-content/uploads/2018/07/41390903ff0d0e5c6b34ec403a4967d8.jpg)
「ブロック・サイズ」を「8192」に設定します。
![ブロック・サイズを8192に設定](https://shimi-dai.com/wp-content/uploads/2018/07/f39c90bbc623824a6d85b8f31837b7a9.jpg)
「Unicode(AL32UTF)を使用」を選択します。 各国語文字セットで「AL32UTF8」、デフォルト言語で「日本語」、デフォルト地域で「日本」を選択します。
![データベース・キャラクタ・セットはUnicode(AL32UTF8)を指定](https://shimi-dai.com/wp-content/uploads/2018/07/3006a11a6c2295f009a6fb5d776fad15.jpg)
「専用サーバモード」を選択します。
![専用サーバー・モードを選択](https://shimi-dai.com/wp-content/uploads/2018/07/87833fdbdfed844cd212b33e72bd6780.jpg)
「データベースにサンプル・スキーマを追加」にチェックをはずします。
![サンプル・スキーマを追加させない](https://shimi-dai.com/wp-content/uploads/2018/07/f21eb613c5100380edb1196bd76707bf.jpg)
「Enterprise Manager Database Express」の利用する場合はチェックをいれます。
![Enterprise](https://shimi-dai.com/wp-content/uploads/2018/07/2cbff0b18a0eb3673a2e5534ae42a22b.jpg)
「すべてのアカウントに同じ管理パスワードを使用」で任意のパスワードを入力します。
![すべてのアカウントに管理パスワードを設定](https://shimi-dai.com/wp-content/uploads/2018/07/af875c3aa569db4df5ff116ba735b057.jpg)
下の画面が出ても無視してはいを選択します。
![](https://shimi-dai.com/wp-content/uploads/2018/07/056e6010e325a06553c4ebde0b5c8bb9.jpg)
「データベースの作成」にチェックをいれます。
![データベース作成オプションを指定](https://shimi-dai.com/wp-content/uploads/2018/07/7d7044046264b1a66d767dec31837c88.jpg)
作成するデータベースのサマリーを確認してインストールを開始します。
![作成するデータベースのサマリー画面](https://shimi-dai.com/wp-content/uploads/2018/07/4647d64792fd51350c236ba9580985cf.jpg)
下の画面はDBの作成中なので少々待ちます。
![データベース作成の進行状況画面](https://shimi-dai.com/wp-content/uploads/2018/07/edd48d1a4f6d6c144b089729babbbf8e.jpg)
以下の画面が表示されたらインストール完了です。
![データベースの作成が正常に完了](https://shimi-dai.com/wp-content/uploads/2018/07/3b65a6d2352fea555afd1482e7834ade.jpg)
データベース作成後の作業
「.bash_profile」に環境変数を設定しておくことで、oracleユーザにログインしてSQL*Plusで直ぐに接続できるようになります。
$ vi ~/.bash_profile
export ORACLE_BASE=/u01/app/oracle
export ORACLE_HOME=/u01/app/oracle/product/12.2.0.1/dbhome_1
export PATH=$ORACLE_HOME/bin:$ORACLE_HOME/jdk/bin:${PATH}
export LD_LIBRARY_PATH=$ORACLE_HOME/lib
export NLS_LANG=JAPANESE_JAPAN.UTF8
export LANG=ja_JP.UTF-8
export ORACLE_SID=orcl18c
SQL*Plusを個人で使用するならば「glogin.sql」に以下の設定を入れておくと大変使いやすくなります。
vi ${ORACLE_HOME}/sqlplus/admin/glogin.sql
set time on
set timing on
set trimspool on
set serveroutput on size 1000000
set SQLPROMPT _USER'@'_CONNECT_IDENTIFIER >
ALTER SESSION SET nls_date_format = 'yyyy-mm-dd hh24:mi:ss';