FastAPI+PostgreSQLでデータ追加。INSERT文を実行する方法

本記事はPython初学者やFastAPIを学習したいと考えているWebエンジニア向けの入門者向けの記事になります。

この記事はFastAPIとPostgreSQLでデータ追加(INSERT)するAPIを作成したいと思います。

Pythonのインストールから実施しますので安心して記事を進めてみてください。

Pythonの高速APIのFastAPIを利用するシーンが多くなってきました。

案件でも使用する機会が増えてきたのでノウハウと公開したいと思います。

すこし前ですとPythonでWebアプリを作成するのはDjango一択でした。

ですが最近ではJavaScriptのフレームワーク(特にReact)+FastAPIで開発することが増えています。

JavaScriptフレームワーク+APIの構成で優れていると感じることはネイティブアプリでもコードや環境を流用することができる点です。

性能的に遅いと言われるPythonで文字通り高速なFastAPIを学習していただければと幸いです。

目次

ファイル構成とディレクトリ構成の確認

FastAPIのプロジェクトディレクトリの構成は以下になります。

fastapi/
 ├ venv/
 └ src/ 
   ├ alembic
   │  ├ env.py
   │  ├ README
   │  ├ script.py.mako
   │  └ versions/
   │    └ 1f3b2391d90c_create_users_table.py
   ├ alembic.ini
   ├ crud.py
   ├ database.py
   ├ main.py
   ├ models.py
   └ schemas.py

今回の記事で修正するファイルは以下になります。

修正するファイル
  • src/schemas.py
  • src/crud.py
  • src/main.py

今回新規に作成するファイルはありません。

まずはsrc/schemas.py を修正します。UserCreateを追記してください。

from pydantic import BaseModel


class UserBase(BaseModel):
    name: str
    age: int
    email: str

    class Config:
        orm_mode = True


class UserPublic(UserBase):
    user_id: int
    name: str
    age: int
    email: str

# 以下を追記
class UserCreate(UserBase):
    user_id: int
    name: str
    age: int
    email: str

次にsrc/crud.pyを修正します。create_user関数を追記してください。

from sqlalchemy.orm import Session
import models
import schemas


# usersテーブルのデータをuser_idで取り出す。
def get_user(db: Session, user_id: int):
    return db.query(models.User).filter(models.User.user_id == user_id).first()


# usersテーブルのデータを全て取り出す
def get_all_user(db: Session):
    return db.query(models.User).all()


# 以下の部分が追加内容になります。
# usersテーブルにデータを追加
def create_user(db: Session, user: schemas.UserCreate):
    user_obj = models.User(
        name=user.name,
        age=user.age,
        email=user.email,
    )
    db.add(user)
    db.commit()
    db.refresh(user)
    return user_obj

最後にsrc/main.pyを修正します。create_user関数を追記します。

from fastapi import FastAPI, Depends, HTTPException
from sqlalchemy.orm import Session
from typing import List

# 以下を追加
from database import engine, get_db
import models
import schemas
import crud

app = FastAPI()



@app.get("/")
async def root():
    return {"message": "Hello World"}

@app.get("/user/{user_id}", response_model=schemas.UserPublic)
def get_user(user_id: int, db: Session = Depends(get_db)):
    db_user = crud.get_user(db=db, user_id=user_id)
    if db_user is None:
        raise HTTPException(status_code=404, detail="User not found")
    return db_user


@app.get("/user/", response_model=List[schemas.UserPublic])
def get_all_user(db: Session = Depends(get_db)):
    db_users = crud.get_all_user(db=db)
    if db_users is None:
        raise HTTPException(status_code=404, detail="User not found")
    return db_users


# ここを追記
@app.post("/user/create")
def create_user(user: schemas.UserCreate, db: Session = Depends(get_db)):
    db_user = crud.create_user(db=db, user=user)
    return user

これで修正は完了です。

FastAPIからデータを追加してみる

では実際にFastAPIからデータを追加していきたいと思います。まずはFastAPIを起動します。

uvicorn main:app --reload --reload --workers 1 --host 0.0.0.0 --port 8000

今回はGoogle ChromeのAdvanced rest clientという拡張プラグインを使用します。

HTTPリクエストにはPostmanなどのツールでも問題ありません。

Method、Request URLを以下の様に編集してください。

urlのhttp://IPアドレス:8000/user/create としてみましょう。

次にBodyを以下の様に編集します。

{
  "name": "test004",
  "age": 20,
  "email": "test004@sample.com",
  "user_id": 4
}

そして最後にsendボタンをクリックします。

成功したら以下の様になります。

以下のようにレスポンスされればINSERTは完了です。

{
  "name": "test004",
  "age": 20,
  "email": "test004@sample.com",
  "user_id": 4
}

では実際にデータ追加されたか確認してみます。

postgreユーザにスイッチして、usersテーブルに確認してみましょう。

su - postgres
psql -U fastapi -h 127.0.0.1 -p 5432 fastapi

データが挿入されていることを確認しましょう。

fastapi=> select * from users;
 user_id |  name   | age |       email
---------+---------+-----+--------------------
       1 | test001 |  20 | test001@sample.com
       2 | test002 |  30 | test002@sample.com
       3 | test003 |  30 | test003@sample.com
       4 | test004 |  20 | test004@sample.com

これでデータ追加(INSERT文)が正常に行われたことが確認できました。

次の記事でデータの更新(UPDATE文)を実施します。

次の記事はこちら:FastAPI+PostgreSQLでデータ更新。UPDATE文を実行する方法

前の記事はこちらFastAPI+PostgreSQLでデータ参照。SELECT文を実行する方法

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