Oracle Databaseのサンプルスキーマのインストール方法を紹介したと思います。
サンプルスキーマはOracle Databaseの検証作業やOracle Databaseを勉強する時に大変便利です。
参考:Oracle Databaseのサンプルスキーマのマニュアル
超初心者の勉強にはScottユーザーがオススメですので下の記事を参考にしてください。
サンプルスキーマの入手方法
サンプルスキーマは下のURLからダウンロードすることが出来ます。
ダウンロードリンク:サンプルスキーマのダウンロードリンク
ここで必要なOSの「See All」を選択します。
今回はLinux版をダウンロードします。
「linuxx64_12201_examples.zip」でサンプルをダウンロードします。
Githubからもダウンロードできるということなのでリンクを残しておきます。
過去バージョンは「Tags」でダウンロードできます。
ダウンロードリンク:Githubでのダウンロード
サンプルスキーマのインストール
今回はGithubでのインストール方法を紹介します。
といってもダウンロードしたファイルを特定の場所に配置します。
unzip db-sample-schemas-12.2.0.1.zip
cp -rp db-sample-schemas-12.2.0.1 $ORACLE_HOME/demo
「Database Configuration Assistant」でもインストールは出来るとのことです。
サンプルスキーマの作成
ダウンロードしたスクリプトファイルの内容を変更します。
perl -p -i.bak -e \'s#__SUB__CWD__#\'$(pwd)\'#g\' *.sql */*.sql */*.dat
※スクリプト内に「SUBCWD__」という文字列があり、置換させる必要があるので注意してください。
サンプルスキーマの種類は下になります。
- HR:人事管理(Human Resources)部門
- OE:受注(Order Entry)部門
- PM:製品メディア(Product Media)部門
- SH:販売(Sales)部門
- IX:情報交換(Information Exchange)部門
- BI:意思決定(Business Intelligence)部門
ではサンプルスキーマを作成します。
まずは表領域を作成します。
必要な容量は323MBですが、これからデータが増えていくことを考慮して1GBで作成します。
create tablespace SAMPLETBS
datafile '/u01/app/oracle/oradata/orcl/sampletbs001.dbf' size 1G
extent management local uniform size 1m;
「mksample.sql」を実行して全サンプルスキーマを作成します。
SQL> @mksample.sql
specify password for SYSTEM as parameter 1:
1に値を入力してください: oracle
specify password for SYS as parameter 2:
2に値を入力してください: oracle
specify password for HR as parameter 3:
3に値を入力してください: HR
specify password for OE as parameter 4:
4に値を入力してください: OE
specify password for PM as parameter 5:
5に値を入力してください: PM
specify password for IX as parameter 6:
6に値を入力してください: IX
specify password for SH as parameter 7:
7に値を入力してください: SH
specify password for BI as parameter 8:
8に値を入力してください: BI
specify default tablespace as parameter 9:
9に値を入力してください: SAMPLETBS
specify temporary tablespace as parameter 10:
10に値を入力してください: TEMP
specify log file directory (including trailing delimiter) as parameter 11:
11に値を入力してください: $ORACLE_HOME/demo/schema/
specify connect string as parameter 12:
12に値を入力してください: orcl
上記のように、SYS、SYSTEM、各スキーマのパスワードと表領域、一時表領域、TNSを指定します。
また各スキーマを単体で作成することが出来ます。
しかしスキーマ間の依存関係が存在しているためスキーマ作成が面倒になります。
作成方法は簡単で「xx_main.sql(xxはスキーマの略称)」を実行すれば、スキーマを作成できます。
削除は「xx_drop.sql (xxはスキーマ名)」でスキーマのすべてのオブジェクトを削除します。
Oracleの基本 ~データベース入門から設計/運用の初歩までposted with ヨメレバ
渡部 亮太,相川 潔,日比野 峻佑,岡野 平八郎,宮川 大地 技術評論社 2017-09-22