この記事ではVPSとは何か?を中心に以下のことをまとめいています。
・VPSとは何か?
・VPSのメリットとデメリット
・VPSの利用シーン
本サイトのオススメVPSランキングは以下になります。
VPSサービスとは何か?
ここではVPSとはなにか?レンタルサーバー(共有・専用)やクラウドサービスとの違いを解説します。
ずばり結論
・超格安でカスタマイズ性が高いのrootユーザが使えるレンタル式のサーバー
・導入/利用の難易度は共有サーバー << VPS=専用サーバー < クラウドサービス
・小さいなサービス、プロトタイプ製作、検証環境、学習環境に最適のインフラ環境
VPS(バーチャル・プライベート・サーバ)とは、一台の物理的なサーバーコンピュータ上で仮想的なサーバを作成したものです。VPSには主に以下の特徴があります。
- イメージは賃貸マンション
- 1台あたり1,000円以下で利用できる超格安のレンタルサーバー
- rootユーザ(特権ユーザ)を利用できるため、OS・設定・ソフトウェアを自由に利用可能
- 一部を除いてサーバーの環境構築は自分で行う必要がある
VPSサービスはレンタルサーバ事業者のサービスの一つとしても提供されており、rootユーザという管理者権限が付与される自由度の高い専用サーバを使用することができます。
よく耳にするエックスサーバーやConoha Wingなどには共有サーバーにはrootユーザは払い出されません。
- イメージはシェアハウス
- 誰でも簡単にホームページ、ブログ、メディアを立ち上げることが可能なサービス
- 月額1,000円ほどでサイト運営に必要な機能がすべて揃っている
- 同一サーバー上のリソースを他人と共有するため自身のサイトに影響する可能性がある
共有サーバーでは他の利用者と相乗りしてしてサービスを使用しているため、rootなどの管理者権限は払いだすことが出来ません。
理由は悪意の有無に関わらず管理者ユーザならばサーバーの起動停止や設定変更を行い、他人のサービスに多大な影響をおよぼすからです。
共有サーバーは決まったルールの元に必要最低限の機能のみに絞られております。
- イメージは戸建て一戸建ての賃貸
- 専用サーバーは共有サーバーの完全上位互換の高級なレンタルサーバー
- 高速なサーバー性能、高いセキュリティ機能、安心安全サポートが必要な法人向け
- 月額10,000円以上するサーバーが多いため、初心者や小規模企業には割高になる
専用サーバーはベンダーが用意した物理サーバーを一人のユーザーで独占して使う形態です。
リソースを独占的に使用することができるため、他人の影響を受けずに高速のサーバーとして利用することができます。
一般的にサーバーは1台の値段は数十万~数百万です。
加えてデータセンターへの設置費用、データセンター運用費などもろもろ含めると高額になります。
そのため専用サーバーは月額10,000円以上するわけです。
- イメージは土地の購入から行う注文住宅。家具・家電など全てオーダー可能
- クラウドは様々なサービスが提供されているおり、使いこなすことで開発スピードアップ・運用コストダウン
- 高いIT技術とクラウドに特化した知見を持つ人材が必要。人件費が高くなるため資本力がある企業向け
- 最初は無料利用分があるが超えると青天井で値段(数十万~数百万)が請求される
クラウドサービスはシステム開発に必要な機能がすべて揃っています。
- サーバーの台数
- データ容量
- ネットワーク転送量
などをいくらでも準備できます。
またテンプレート化しているため複雑なサービスでもすぐに利用できます。
しかし、料金については注意が必要です。
最初は無料利用分がありますが料金が決まっていないため青天井で請求は青天井です。
ハッカーに攻撃されて仮想通過をマイニングされたり、誤ったプログラムが動作していたりした場合でも利用分の料金が発生します。
VPSのメリットとは?こんな人・企業は利用するべし!
メリット
これらを踏まえると以下の人にオススメです。
- ソロ開発やプロトタイプなどの小規模のWebサービスを提供する個人・企業
- クラウドサービスのように従量課金モデルだと予算が組みにくい企業・自治体
- 検証環境・学習環境を安く利用したい人
ではそれぞれのメリットを詳細に説明していきます。
rootユーザを利用することできる
特権管理者権限を使用することができ、rootユーザー自身でサーバの設定をすることが出来ます。
rootユーザならば共有サーバーではできない以下のことが実施可能です。
- サーバーの設定変更が可能
- どんなソフトウェアでもインストール可能
- 独自アプリケーションも利用可能
サーバーの料金が安い
1台辺りのサーバーの料金が安いです。
安いものならば月額500円以下で利用することができます。
実はハイスペックのサーバーも利用料金が安いのです。
以下はハイスペックサーバーで比較した時のVPS、専用サーバー、クラウドサービスの料金比較です。
VPS | 専用サーバー | クラウド | |
---|---|---|---|
初期費用 | 0円 | 200,000円~ | 0円 |
月額 | 28,600円 | 28,600円~ | 33,278円+α※ |
※ サーバー利用料にプラスしてネットワーク利用料が従量課金で発生します。
すぐにサービスを利用できる
VPSはアカウントが開設された後はすぐにサーバーを払い出して利用することができます。
これにより利用したい時にすぐにサーバーを準備することができます。
各サービスのサーバー払い出し順は以下になります。
クラウド=VPS>=共有サーバー>>>専用サーバー
専用サーバーはサーバーの設置などがあるためサーバー利用までに数週間掛かる場合があります。
月額利用料が固定
クラウドサービスは青天井で料金が請求されてしまいます。
しかしVPSは月額利用料金が固定です。
予算の少ない個人や従量課金での稟議が通せない企業・自治体には料金の心配がなくなります。
なお、VPSを提供しているサービスに日割り計算や時間割計算しているサービスもあるため、更に安くサーバーを利用できる場合があります。
VPSのデメリットとは?こんな人・企業は利用してはいけない
VPSのデメリット
これらを踏まえると以下の人にオススメです。
- サービスとして利益が出ており、急拡大を目指している人・企業
- 企業の事業の根幹(基幹)のシステムでサーバーの性能を落としたくない企業
- 認証基盤やスマホアプリ用APIなど0から開発すると費用が掛かるサービスを作りたい人
ではそれぞれのデメリットを詳細に説明していきます。
サーバー構築や運用を自分で行う必要がある
VPSを使う上で最大のデメリットはサーバー構築や運用を自分で行う必要がある点です。
- OSやソフトウェアのインストールや設定
- バックアップの準備
- サーバー障害復旧
これらをすべて自分や自社エンジニア、または外注する必要があります。
例えばWordPressをインストールするだけでも
- OSのインストールと設定
- Webサーバーのインストール
- データベースのインストール
- WordPressのインストール
を行う必要があり、共有サーバー以上にITスキルが求められます。
他のユーザーの影響を受ける可能性がある
1つの物理サーバーを仮想化技術により、疑似的にサーバーを作り出して提供するのがVPSサービスです。以下の参照。
一般的には1つのVPSで利用できるサーバーリソースは決まっています。
しかし1つのVPSの影響して仮想化ソフトウェアや物理サーバーに障害が発生すると、そのサーバーに乗っていたVPSは全て障害になります。
これは共有サーバーやクラウドサービスにも同様のことが言えます。
完全に影響を受けたくないならば専用サーバーしかありません。
クラウドサービスと比較して開発スピードが遅いケースがある
VPSはゼロからサービスを開発する必要があります。しかしクラウドサービスはよく使う機能は提供されています。
よく使う機能として以下があげられます。
- 認証基盤
- 大規模ストレージ
- スマホアプリ用API
これらをゼロから開発すると膨大な時がかかってしまいます。
ビジネスチャンスを逃さないように開発スピードを上げるためにはVPSを選択せずにクラウドサービスを使うことをオススメします。
VPSとは何か?結論:サービスや検証環境にスグに利用できる格安サーバー
サービス・検証環境を安く利用したい人・企業におすすめなのがVPSです。
- 共有サーバーではできない独自アプリを使用したい
- クラウドサービスだと料金が予算感が合わない
- サーバーの開発を明日にでもすぐにしたい
など課題がある人・企業にはオススメの選択肢です。
本記事のまとめ
・超格安でカスタマイズ性が高いのrootユーザが使えるレンタル式のサーバー
・導入/利用の難易度は共有サーバー << VPS=専用サーバー < クラウドサービス
・小さいなサービス、プロトタイプ製作、検証環境、学習環境に最適のインフラ環境